ホイールアライメント調整例 |
車種 |
ヴィッツ |
型式 |
SCP90 |
グレード |
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その他 |
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バックで駐車しようとしたところ左前輪を車止めに衝突させた。
真っすぐ走るがステアリングセンターが狂ってしまった。
ステアリングをセンターで保つと目視でも左フロントホイールはインを向いている。しかもかなりの量である。
簡易でキャンバを測るが左右差は無い。
一階部分を測定するが左右差が無い。
三階部分の測定は省略だ。バックでボディが歪むほどの衝撃はないだろう・・・?
ステアリングギアボックスの変形も無し、タイロッド、ラックエンドの変形も見られない。
残るはもうこれしかないだろう。ステアリングナックルアーム。
お客さまの了解を頂き、信頼のおける業者から中古を採用。
取り換えた瞬間目視で左のトーが直った。よし!正解だ!!
キャンバはマイナスの0度50分。トーは微調整で済むぐらいで直った。
しかし。。。。
右フロントキャンバがゼロキャンバだ。左との差が50分もある。しかも、運転席に乗車すると更に10分増すので左右差は1度00分となる。
これはダメですね。右側のキャンバを変更します。
右ストラット。アッパーのボルトを抜き替えます。
純正は直径15mm。
調整用ボルト13.9mmを採用。
ローターの高さを1100mmにしてレーザーを当てる。
元のキャンバの位置をキープする。その位置から20mm移動すれば1度00分の移動となる。
調整用ボルトは上側を変更する事。
見事、マイナスの1度00分。
◆ レーザーを用いてのトータルトーの測定 その精度0.1mm |
精度0.1mmを築いた測定ディスクにレーザーを当てがい後方に置いたレーザースケールの起点に照射する。
画像では見ずらいが▼にレーザーポイントが照射されている。
要するにトータルトー角度の後方。
後方同様、前方レーザースケールに起点照射。
右側の前後の起点を作ると今度は左側の後方数値と前方数値を読み取るだけでフロントトータルトーの量を0.1mm単位で測定することに成功。
今まではトータルトーは600mmぐらいのタイヤ直径で測定していたがその測定範囲を6メートルに広げて測定しているので精度は抜群と言う事になります。
後ろ側の照射幅は370mm。
前側の照射幅も372mm。
よって、トータルトーはほぼ完璧に0mmです。
念のためTOOT、キャスターとSAIは診断しましたが問題はありません。
やってる事はアナログですが、デジタルには負けません。。。。。
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